#045 睡眠 その3(2023年9月24日)

【つぶやき】

寝苦しい夜が続いて、気候変動を実感する毎日だ。

睡眠は大事と理解しているが、「適度な睡眠」がなかなか難しい。

最近は睡眠に特化したゲームも出てきたが…

【コメント】

 連日驚くような暑さで、今年こそ夏は終わらないのではないかと錯覚してしまった。これまではあまり高温にならない地域でも過去最高の暑さを記録しており、「適切な冷房の使用を」と呼びかけられるほどになっている。昼間の暑さも尋常ではないが、夜になっても気温が下がらず、最低気温が25度を下回らない熱帯夜も多い。そんななかでますます注目を集めているのが「睡眠」である。

 睡眠の質向上に効果的な飲料やサプリをCMなどで目にする機会も増えた。「ストレス緩和」と「睡眠改善」につながるという商品は、あまりの人気ぶりで手に入らず、今年の8月になってやっとインターネットでの新規受注を再開したという。「飲むだけでたちまち睡眠に効く!」ことはないのだろうが、ブームになるほど睡眠に悩むひとが多いとはいえるだろう。 そんななか、先日画期的なゲームが配信された。Pokémon Sleepといって、寝ることでゲームが進められるのだ。位置情報を活用し、日常の移動をゲーム化したPokémon GOの延長線上に位置づけられる。多様な娯楽があふれる現代で「可処分時間」の奪いあいがおこなわれているなか、ほとんど手つかずであった睡眠に焦点をあてた形だ。Pokémon GOの場合は、ウォーキングや散歩需要とマッチするかたちで、これまでスマホゲームになじみのない人々をも引き付けたが、今回も全年齢をターゲットとしている。

 筆者も物は試し、とさっそくインストールしてみた。アプリをダウンロードしたスマホを枕元に置いておくと、睡眠の傾向を分析し、グラフ化してみせてくれる。さらに、睡眠タイプにあわせてポケモンが集まってきて、そのポケモンを育てたり、寝顔の撮影ができる。睡眠改善の専用機器は以前から市販されており、近年はスマートウォッチによる計測もできるようだが、睡眠のために何か新しい商品を購入するのは少しハードルが高い。しかし、Pokémon Sleepの場合は、すでに所有しているスマートフォンが使えるので気軽に試すことができた。

 実際にやってみて気がついたのは、マメでないと続かないということだ。詳しい遊び方はぜひ公式サイトをご覧いただきたいのだが、ポケモンのお世話はもちろんのこと、就寝・起床報告をすること自体がおっくうになってしまった。習慣化していけばゲームも睡眠も効率よくなっていくのかもしれないが、そのための道のりはずいぶん険しいようだ。

執筆:ヒメ


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