【つぶやき】
ゲームはスポーツの領域にも入ってきている。
家庭用ゲーム機を使ってテニスやバレーボールをしたり、スマホで野球やサッカーをするひとも多い。
またeスポーツも身近なものになりつつある。
今後はパラスポーツとの融合も広がっていくかもしれない。
【コメント】
マダムが紹介してくれたように、ゲームにはアナログの魅力がある一方、多くのひとの関心はゲーム機にあるのではないだろうか。最近も、新型ゲーム機の販売がはじまって、転売が社会問題になり、どこで入手できるのか!と情報が飛び交っている。
ゲーム機が様々な企業から発売されているだけでなく、ゲームの内容も多岐にわたっている。ゲームは体を動かさないもの、というイメージが強いかもしれないが、ゲームとスポーツは重なる局面が多い。例えばゲームの中のキャラクターを操作し、テニスやバレーをプレイしたり、ゲームであれば怪我の心配なく格闘技をすることもできる。また実在する選手を育成したり、時代を越えて組み合わせることでドリームチームを作成、対戦することだって可能だ。eスポーツは2019年から、国民スポーツ大会(国民体育大会)の開催地で実施されている。2025年も「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」の文化プログラムになっており、サッカーゲーム、パズドラ、ぷよぷよがおこなわれる予定である。(https://jesu.or.jp/contents/news/news-250704/)
先日、パラスポーツについて調べ物をしていた際に、「DRAG×DRIVE(ドラッグ アンド ドライブ)」というNintendo Switchの新しいゲームの情報を発見した。3人制バスケと車いすバスケをモチーフにしたゲームで、オンラインで世界中のプレイヤーと対戦することができる。パラスポーツはまだ競技環境が整っておらず多数の支援を必要としているが、ゲームという形で認知を拡大していく可能性もある。さらに、障害をもつプレイヤーのeスポーツ参加も広がり始めている。2023年には視覚に障がいをもつ方が格闘ゲームの大会予選で勝利をおさめた。ゲームに効果音を追加することで、状況が聴覚で把握できるようになる、「サウンドアクセシビリティ」という機能が追加された成果だという。東京都では「家庭用ゲーム機などを用いて行うスポーツの疑似体験のうち、手足や体の動きと連動するコントローラーを用いるなど身体活動を伴うもの」をバーチャルスポーツと呼び、出前講座もおこなっている。 (https://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/suru/smile_paraspo.html)
場所的な制約、身体的・精神的な障がいなどで、これまでスポーツに親しむことのできなかったひとも、ゲームによってスポーツに参加する選択肢が出てきている。ゲームがこれまでスポーツの間にあった様々な垣根を壊していくのかもしれない。
《執筆:ヒメ》