【つぶやき】
人手不足の影響は夏のイベントにも出てきている。
運営や警備にあたるスタッフが集まらず、開催を断念した花火大会があるという。
また寄付金が思ったように集まらず中止ということも…
夏休みの楽しみもヒト・モノ・カネ次第なのだろうか?
【解説】
遠出するのはちょっと…というときに思いつくのが、地元のイベントではないだろうか。とくに夏ならではの行事として花火大会がある。
7月29日、隅田川花火大会が4年ぶりに開催され、100万人以上が参加したという。
コロナ禍で開催できない状況が続いていたが、イベント開催の条件が緩和されたことで復活に至ったとのことだ。
しかし、地方の花火大会では中止が続いているものもある。
例えば、千葉県鴨川市の納涼花火鴨川大会や、千葉県御宿町のおんじゅく花火大会は開催が見送られた。
その理由はいくつかあるが、人手不足と資金不足だという。
地元企業の寄付で花火大会の開催費用をまかなっているところでは、その地域の景気状況の影響を大きく受けるようだ。
最近はクラウドファンディングによって寄付金を募る大会も出てきており、これからはインターネットを通じた資金集めが増加してくるかもしれない。
自治体の祭り等でも、開催が難しくなっていることがあるという。コロナ禍でしばらく実施されなかったため、運営のノウハウが受け継がれていなかったり、少子高齢化にともない、運営の担い手が不足しているようだ。
また運営側はボランタリーな参加が求められているが、そのような余裕がないひとも実際多いだろう。
楽しく参加するだけの子ども時代には気がつかなかったが、多くのひとの協力があって、イベントが実施できている。前回マダムが紹介したように、人手不足を解決するために「協力をお願いします!」だけでなく、そこにインセンティブをつけるような、積極的に参加したくなる仕組み作りも広がっている。
これまで実施してきたイベントを中止したり、変更したりするのにもエネルギーは必要だが、実際問題として同じことができないのであれば、そこは新しい方法を考えるしかないだろう。
もちろんアイデアだけですべてが解決するとはいいがたいが、「地元の力だけで」という従来のやり方が難しくなっている今だからこそ、新しい試みにチャレンジしやすくなっているかもしれない。
…とここまで、新たなイベントの形を語ってきたが、「夏休みは何もしない!」これもりっぱな過ごし方だ。このつぶやきが掲載されるころには、夏休みもほとんど終わってしまっているかと思うが、どんな夏休みだっただろうか。有意義な過ごし方や成長の夏。
そんなことを考える必要はない。反省も振り返りもしなくていいのが「休み」だと思う。
執筆:ヒメ