#056 冬の遊び&ウィンタースポーツ その2(2024年1月14日)

【つぶやき】

気候変動の状況を、身をもって体感する日々が続いている。

本当に冬なのかと思うほど暖かい日が続いたり、急に寒くなったり。

最近は、毎年各地で道路の立ち往生が発生するだけでなく、急激な寒暖差は土砂崩れの原因にもなるという。

実はウィンタースポーツは、愛好家減少の問題だけでなく、地球温暖化にも向き合っていかないといけない...

【コメント】

 昨年は例年にも増して天候不順が相次いだ。11月にも夏日が観測され、春夏秋冬はますます均等ではなくなっていくようだ。毎日ころころと変わる天候に適応するのは難しく、「寒暖差アレルギー」という言葉も最近は一般化しつつある。

 マダムも書いているように、かつて冬のレジャーの中心にいたスキーの人気は下火で、若者世代でスケボー好きはいるようだが、大学生がこぞっていくようなレジャーではなくなっている。若者向けの施策など新しい愛好家増加に向けた取り組みも増えているが、スキーやスノボのようなウィンタースポーツは、まずは滑り方から…と思うと、なかなか気軽に楽しめるものではなさそうだ。

 見るウィンタースポーツでは、フィギュアスケートが人気だろう。羽生結弦選手がプロ転向をし、国際大会で見ることができなくなったのは残念だが、東京ドームでの公演を成功させるなど、スポーツの枠にとどまらない、エンターテインメントとしてのフィギュアスケートを追求している。また、羽生選手にあこがれてスケートをはじめた世代がどんどんと育ってきており、昨年12月に開催されたグランプリファイナルには、男女ともに3人ずつの日本選手が出場した。競技会でも、ジャンプやスピンといった技術はもちろんのこと、音楽や衣装を見る楽しみもある。

 しかし、地球温暖化の影響も大きくなっている。例えば、東京23区唯一の公営アイススケート場を備えた江戸川区スポーツランドでは、秋から春にかけてリンクが設置される。10月のリンク準備段階でも暖かい日が続いて、凍りにくい状況であったため、夜間の作業を増やして対応したという。また、通年営業施設の場合も、夏季の気温上昇をカバーするために、いつも以上に運営維持費がかさみ、電気代高騰の影響もあって臨時休館を余儀なくされたリンクもある。

 世界的な気候変動が進む中、冬季五輪を実施できる地域は減少しており、種目存続の危機すら唱えられている。スキージャンプの高梨沙良選手は「世界各地を転戦する中で、地球温暖化による環境問題を肌で感じています」といい、2023年5月にJUMP for The Earthというプロジェクトを立ち上げた(https://jump-for-the-earth.com/)。清掃イベントや高校訪問など、「かけがえのない雪山の自然環境を、次世代に残していくために」、若い世代が積極的に参加できるような活動をすすめている。ぜひこのつぶやきをきっかけに、余暇と環境問題のつながりについても、ご興味を持っていただければと思う。

《執筆 ヒメ》


Contact Us

東京都日野市百草1002-19
info@yoka.or.jp

Top