じい・マダム・ヒメによるリレーエッセイ

「つぶやき余暇」

毎月4のつく日は”よっかネタ”配信日!
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毎月ひとつのテーマを、世代の異なる3人の余暇研究者が執筆します。
じい(薗田碩哉)・マダム(辰巳厚子)・ヒメ(青野桃子)

#030 七日に一度休むのはなぜ(2022年8月24日)

Posted by admin|  Posted on 2022/08/24 18:00

日曜日について、ひとつ疑問を出してみよう。 月火水木金土と来て7日目の日曜日が休日、 これは今や世界の常識だ(近年は土曜日も休みだ)が、 そもそもなぜ6日働いて7日目が余暇の日なのだろうか。 旧約聖書によれば、神様がこの世を作り出すのに6日かかった、 7日目に神さまは世界の出来栄えに満足して休息を取った、 そこで人間たちもそれに倣って6日働き、7日目は神を称える日にしたという。 これはキリスト教徒なら納得できるかもしれないが、他の宗教ではどうなのか。 7日周期というサイクルに何か合理的根拠はあるのだろうか。

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#029 あの世につながる余暇(2022年8月14日)

Posted by admin|  Posted on 2022/08/14 18:00

8月の中旬はお盆、これこそ日本固有のバカンスだ。 都会に住む若い家族は休暇を取り、一家そろって郷里へ帰る。 田舎には父母ばかりでなく、おじいちゃんやおばあちゃん あるいは親戚のおばさん、おじさん、いとこ(従弟、従妹)たちも待ち受けていて 正月と並ぶ一族再会の時となる・・・。 それだけではない、お盆は先祖供養の日である。 ご先祖様の霊があの世から帰ってきて 子孫たちと交流し、安堵のもとにあの世へ戻っていく。 ひとときの余暇を介してあの世とこの世がつながる。 こんな意味深い余暇はそんなにあるものではない。

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#028 「旅」はいつから「食べ」になった?(2022年8月4日)

Posted by admin|  Posted on 2022/08/04 18:00

本屋を覗くと旅の本のコーナーがあり、 北海道から沖縄まで、各地の旅のガイドブックが並んでいる。 表紙の写真には名だたる観光地の美しい風景が使われているが、 本文を開いてみると、名所旧跡はホンの付け足しで、 はじめから終わりまで食べ物満載グルメの本だ。 昔の旅行案内はこうではなかった。 その土地の歴史に始まり、景勝地や神社仏閣を紹介、 遊園地や動物園や水族館はもちろんだが、 温泉案内や山歩き、ハイキングのコースが掲載されて、 歩き方の解説はあっても食べ方の説明はほとんどなかった。 かつての旅の本はいまや「食べ」の本に変貌した。 これは進歩というべきか、退歩というべきか。

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#027 余暇に仕事を見に行く(2022年7月24日)

Posted by admin|  Posted on 2022/07/24 18:00

余暇というのは仕事の現場を離れて始まる。 仕事のことはさっぱりと忘れて、自分の好きなことをしよう、 今まで行ったことのないところに行ってみよう。 さて、どこに行ったものか、盛り場か遊園地か見知らぬ街か。 これが当たり前の余暇の姿だ。 しかし、ちょっと風変わりな余暇もある。 それは仕事の現場、オフィスや作業場や工場や そこでいろんな仕事が現に行われている場を訪ねて、 余暇の目線で人が働く光景を眺めて見ようという趣向だ。 そこには思いがけない発見や感動があるのだ。

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#026 バカンスとその起源(2022年7月14日)

Posted by admin|  Posted on 2022/07/14 18:00

今日は7月14日、今年(2022年)はたまたま満月の日だが、 この日は世界史を揺るがした記念日であることをご承知だろうか。 1789年7月14日は、フランス革命勃発の日である。 パリの民衆が立ち上がってバスティーユ監獄を襲って囚人を解放、 そこから動乱が始まってとうとう長く続いた王政が打倒され、 市民が主人公の近代社会が始まったことは、みなさん歴史で習った通りだ。 かの地では「フランス国民祭典」の祝日で、日本では「パリ祭」の日として知られている。 この日には革命とともに、もう一つ大切な意味がある。 お祭りを楽しんだら、いよいよ待ちに待ったバカンスが始まるからだ。 この日を境に、老いも若きも仕事から解放されて、長い長い余暇の季節に突入する。

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