じい・マダム・ヒメによるリレーエッセイ

「つぶやき余暇」

毎月4のつく日は”よっかネタ”配信日!
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毎月ひとつのテーマを、世代の異なる3人の余暇研究者が執筆します。
じい(薗田碩哉)・マダム(辰巳厚子)・ヒメ(青野桃子)

#032「地余暇」のすすめ(2022年9月14日)

Posted by admin|  Posted on 2022/09/14 18:00

「地余暇」(じ・よか、と読んでほしい)というのは聞き慣れない用語だろう。 それもそのはず、かく申す余暇人碩翁の造語だから、実はどなたもご存じない。 意味は「地元の余暇」ということ、地方(じかた)とか地酒とかいう時の「地」、 「地余暇」は住み慣れた身の回りの世界で過ごす余暇、 カタカナにすれば「ローカル・レジャー」ということになる。 一般に、余暇というと全く個人的・私(わたくし)的な余暇がまず頭に浮かび、 次には、生活の場を離れて盛り場やレジャーランドに出向いたり、 あるいは遠くの街や、果ては外国に出かけたりすることがイメージされる。 自宅に引きこもりか、お出かけレジャーか―しかし、その真ん中にある「地元」をお忘れなく。 地つきの余暇を豊かにしよう、それが「地余暇のすすめ」である。

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#031 癒しのための余暇(2022年9月4日)

Posted by admin|  Posted on 2022/09/04 18:00

人間だれしも病気になる。 病気になったらどうするか、 医者にかかって診断してもらう、 注射を打ったり薬を処方してもらったり、 場合によっては手術が必要かも知れない。 病を治してくれるのは医者か薬か病院か、 いや、実はそれらはみんな治療の入り口であって ほんとうに病を癒してくれるのは「余暇」である。 仕事も義務も約束も、みんな放り出して、 ひたすら余暇を享受してこそ、 人は健康を取り戻すことができる。

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#030 七日に一度休むのはなぜ(2022年8月24日)

Posted by admin|  Posted on 2022/08/24 18:00

日曜日について、ひとつ疑問を出してみよう。 月火水木金土と来て7日目の日曜日が休日、 これは今や世界の常識だ(近年は土曜日も休みだ)が、 そもそもなぜ6日働いて7日目が余暇の日なのだろうか。 旧約聖書によれば、神様がこの世を作り出すのに6日かかった、 7日目に神さまは世界の出来栄えに満足して休息を取った、 そこで人間たちもそれに倣って6日働き、7日目は神を称える日にしたという。 これはキリスト教徒なら納得できるかもしれないが、他の宗教ではどうなのか。 7日周期というサイクルに何か合理的根拠はあるのだろうか。

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#029 あの世につながる余暇(2022年8月14日)

Posted by admin|  Posted on 2022/08/14 18:00

8月の中旬はお盆、これこそ日本固有のバカンスだ。 都会に住む若い家族は休暇を取り、一家そろって郷里へ帰る。 田舎には父母ばかりでなく、おじいちゃんやおばあちゃん あるいは親戚のおばさん、おじさん、いとこ(従弟、従妹)たちも待ち受けていて 正月と並ぶ一族再会の時となる・・・。 それだけではない、お盆は先祖供養の日である。 ご先祖様の霊があの世から帰ってきて 子孫たちと交流し、安堵のもとにあの世へ戻っていく。 ひとときの余暇を介してあの世とこの世がつながる。 こんな意味深い余暇はそんなにあるものではない。

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#028 「旅」はいつから「食べ」になった?(2022年8月4日)

Posted by admin|  Posted on 2022/08/04 18:00

本屋を覗くと旅の本のコーナーがあり、 北海道から沖縄まで、各地の旅のガイドブックが並んでいる。 表紙の写真には名だたる観光地の美しい風景が使われているが、 本文を開いてみると、名所旧跡はホンの付け足しで、 はじめから終わりまで食べ物満載グルメの本だ。 昔の旅行案内はこうではなかった。 その土地の歴史に始まり、景勝地や神社仏閣を紹介、 遊園地や動物園や水族館はもちろんだが、 温泉案内や山歩き、ハイキングのコースが掲載されて、 歩き方の解説はあっても食べ方の説明はほとんどなかった。 かつての旅の本はいまや「食べ」の本に変貌した。 これは進歩というべきか、退歩というべきか。

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